パレスチナと仙台を結ぶ会
 
株式会社良品企画への質問状
                         2010年7月1日
               質 問 状

 株式会社良品企画
 代表取締役 金井 政明 殿
                    パレスチナと仙台を結ぶ会
                    代表 石川 雅之
 前略
私たちは、パレスチナ問題の公正かつ平和的な解決を願い、仙台で活動
している市民団体です。

 このたび私たちは、貴社の本年4月12日付ニュースリリースにおい
て、貴社がイスラエルに出店をしようとしていることを知り、非常に驚
きました。

 ご承知のことと思いますが、イスラエルはパレスチナの土地を占領し、
パレスチナ人への迫害を続けてきました。一昨年暮から昨年始めにかけ
て、イスラエル軍がガザ地区を激しく攻撃し、約千四百人もの人々を殺
したことは、まだ記憶に新しいところです。

 さらに、本年五月末から六月にかけては、ガザの人々への支援物資を
運んでいた国際人権団体の船団をイスラエル軍が公海上で襲撃し、乗員
を殺傷しています。

 こうした中、私たち国際社会は、パレスチナ人の人権を守り平和的共
存を実現するよう、イスラエルに厳しく要求することが求められていま
す。だからこそ、イスラエルに対するボイコットが、現在世界に広がっ
ているのです。

 しかるに、貴社が日本企業として初めてイスラエルに小売店を出し、
かの国と経済協力を行うことは、こうした方向に反し、パレスチナ人へ
の迫害を側面から支えることになります。したがって、貴社が出店計画
を実行するならば、貴社の商品は「買ってはいけない」ものとして、私
たち消費者から多大な批判を受けることになるでしょう。

 以上を踏まえ、貴社は
@イスラエルのパレスチナ占領・迫害をどう評価しているのか
A出店がイスラエルへの加担だという認識はないのか
B出店計画を取りやめる考えはないのか
                       をお答えください。
 お忙しいところを恐縮ですが、企業の社会的責任に鑑み、本書面到着
後2週間以内にご回答いただきますよう、お願いいたします。

 なお、この質問状は公開させていただきますことをご了解ください。
                        
                              草々
  
パレスチナと仙台を結ぶ会
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